校庭でみつけた『川のはたらき』

校庭の砂場を使った川のはたらき(水の働き)大実験はこちらです


 先日('96年11月2日), 子供の学芸会ということで,小学校(天童市立長
岡小学校)に行ってきました.あいにくの雨で校庭には水たまりがたくさんで
きていました.以下の写真は校庭で見られたちいさな『川のはたらき』です.

 川は,水たまりから校庭のへりに掘られた溝(写真1)に流れ込むかたちで
幾筋も見られたのですが,雨足がそれほど強くなかったため,流速は1~3cm
程度で,その時にはとても砂粒を動かせるだけの力は持っていませんでした.
当日の深夜から早朝にかけて雨足の強かった時に,砂粒が動かされてできたも
のと思われます.                           




校庭のへりに掘られた溝と,流れ込む川の三角州

水の溜まった溝に流れ込んだ川の河口に三角州ができています.こ の三角州は,流れが右左に振れてできたというより,川上からの流れが, そのまま溝の中に突っ込んで,流れの方向を中心に全体に広がった,とい う感じでできています.鳥趾状三角州の趾の一つみたいなものです.
 川の湾曲した部分の”攻撃斜面”と”滑走斜面”側を比べると,むしろ ”攻撃斜面”側に細かい砂が乗っています.これは,流れが弱くなってい くとき,砂つぶを運べるだけの速さの流れが,この部分だけにしかないた めだと考えられます.



川の中にできた州その1



川の中にできた州その2



川の中にできた州その3



川の中にできた州その4