調査位置 新潟県柏崎市の北縁,日本海に面した荒浜集落(第1図). 西側の海岸沿いに細長く延びた東京電力柏崎原子力発電所のある丘陵が海岸に望む場所にあり,丘陵を開析した谷の出口で,表層には現世砂丘堆積物または後浜堆積物が堆積していると思われる. |
第1図 調査位置図 国土地理院発行1/25000地形図『柏崎』を使用した. |
第2図 柏崎市荒浜の諏訪神社の鳥居の破損 鳥居は笠木と貫が落下し,東北東側の柱が貫の部分から破断した.落ちた柱より外側の貫もしくは笠木が,隣接する石碑の頂部に当たって,石碑は途中から折れた. |
第3図 半壊した諏訪神社(柏崎市荒浜) |
第4図 半壊した法華寺(柏崎市荒浜) |
第5図 石碑の頂部の南側の綾には,落下した貫もしくは笠木が当たって損傷痕ができている. |
第6図 折れて落下した東側の柱の貫より上部.南側の破断面は汚れていて,今回までにひびが入っていた. |
第7図 西側の柱の上部.貫の下および柱の頂部には剥離痕が認められるが,いずれも汚れていて,今回以前の傷であることがわかる. |
第8図 折れて落下した東側の柱の貫より下の部分.貫の下には新鮮な剥離痕があるが,南側の破断面は汚れていて,今回までにひびが入っていたことがわかる.. |
第9図 東側の柱の基部とその周囲の土台には損傷痕は認められないが,南側に古い損傷痕がある.土台の北西角の傷は新鮮で,今回できたものである. |
第10図 西側の柱の基部.北側1/3に,斜めにひびが入っている.ひびの縁は新鮮であるが,ひびの隙間の中は汚れていて,以前にできた傷である. |
第11図 柏崎市荒浜の蓮華寺墓地の墓石損傷状態 谷の部分では損傷は少ない(下左,下右の奥)のに対して,道路沿いの高い部分では被害が大きい.東南東もしくは西北西方向に転倒しているものが多い. |
第7図 南西側から押されて破断して転倒して路面と衝突した後に南東に飛行して着地した腰石の破片. |
第8図 破断した腰石の破片の輪郭が,腰石破片の粉砕した粉によって残っている. |