国土地理院数値地図50mメッシュ(標高)を
Golden Software Surfer for Windows 用に変換するユーティリティ

MemConv for Windows
Version: 1.5.3 (Updated:2009/06/08
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国土地理院数値地図10mメッシュをGolden Software Surfer for Windows 用に変換するユーティリティ(XML2Grd for Windows)は,こちらです.

MemConv for Windows について

 MemConv for Windows は,国土地理院発行の数値地図50mメッシュ(標高)のデータを,Golden Software 社 Surfer for Windows の GRDファイルに変換するユーティリティソフトウェアです.
 なお,Golde Software社の Surfer は,任意のXYZデータからメッシュデータを作成して等高線図を描くことができる優れたソフトですが,2009年4月にVersion 9 にバージョンアップされました.

 MemConv for Windows は,数値地図50mメッシュ(標高)のデータ(図番号.memのファイル)を2,5000分の1の図名地図画面から,1葉の図幅だけでなく,始点と終点の図幅を指定することで複数の図幅をまとめて1つのGRDファイルに変換することができます.海域も含めて日本全国の矩形範囲を選択して変換することも可能です.

最新更新情報:(2009/05/02) 数値地図10mメッシュ(標高)のファイルがある場合には,図名地図画面の地図名を無い所と色分けして表示できるようにしました.また,無い部分を右クリックすると,国土地理院のダウンロードページを開けるようにしました.なお,まだ図名地図画面からは直接変換できませんが,XML2Grdで各図葉ごとに変換したGRDファイルを接続できるようにしました.

重要なお知らせ−最近の数値地図CD-ROMをお使いの方へ

 最近の数値地図CD-ROM は,図名ファイルの形式が,初版などとは異なっていて,MemConv のプログラムが正常に動作できないことが判明しました.

 初版等のCD-ROMでは,図名ファイルは,FDD版と同様に20万図幅ごとに1つずつのファイルとして,zumei フォルダに保存されていました.
 ところが,最近のCD-ROMでは,図名ファイルは,全てのCD-ROMに含まれる1/5万図幅名を一括して ZUMEI.CSV という,ルートに置かれた1つのファイルとして保存されるようになっています.
 このため,最近のバージョンのCD=ROMを,下記に指定のフォルダ構成でコピーしようとしてもできませんでした.

 そこで,ZUMEI.CSV ファイルから 各1/20万図幅ごとに切り出して zumei フォルダに書き込む変換ユーティリティを作成しました.
 このユーティリティを使用することで,MemConv 指定の図名ファイルの構成を作成することができます.

= 図名ファイル:ZUMEI.CSV を 個々の1/20万図幅ごとに zumei フォルダに書き出すユーティリティ =

ZumeiConv.exe v1.00 のダウンロード(2.05MB)

作成:2008年3月11日

MemConv for Windows のインストールと数値地図データファイルの用意

【インストール】
 HDDの任意の場所にダウンロードした自己解凍ファイルを実行することでインストールが開始されます.

 インストール先は,デフォルトでは Program Files フォルダになります.もし他の場所にインストールしたい場合には,インストールの途中で指定ができるので任意の場所を指示して下さい.

 以上でインストールは終了です.

【数値地図データファイルの用意】
 当然といえば当然ですが,本ユーティリティは,国土地理院発行の数値地図50mメッシュ(標高)のデータが無ければ,意味がありません.
 数値地図メッシュデータは,現在,数値地図250mメッシュ(標高),数値地図50mメッシュ(標高),数値地図10mメッシュ(標高),数値地図10mメッシュ(火山標高),数値地図10mメッシュ(標高),数値地図5mメッシュ(標高)の6種類があります.このうち,数値地図10mメッシュ(標高)以外は,CD-ROMでの購入になります.


 数値地図50mメッシュ(標高)は,日本I〜日本IIIの3枚に分けて日本全国をカバーして発行されています.
 数値地図10mメッシュ(標高)は,国土地理院の基盤地図情報ダウンロード のページからダウンロード可能です.

   本ユーティリティでは,数値地図50mメッシュ(標高)を直接扱うことができます。個々のCD-ROMデータのみでも動作できますが,日本全国のデータを使用する場合には,HDDの任意の一箇所のフォルダにまとめて置いて下さい.
 CD-ROMからHDDの任意の場所にデータを置く場合には,図名ファイル等,数値地図データファイル意外のデータも忘れずに置いて下さい.

 数値地図10mメッシュ(標高)に関しては,現状では,ダウンロードした数値地図10mメッシュ(標高)を XML2Grd によって変換した各図葉GRDファイルがある場合には,図名地図画面に示される図葉名を黒で,無い場合にはグレーで表示できるようにしました.グレーで表示されている図葉名を右クリックすると,国土地理院の基盤地図情報ダウンロードのページを開くことができます.どの図葉ファイルがダウンロード済みでどのファイルがまだダウンロードしていないかを,一目で見ることができます.ダウンロードの際に立ち上げておくと,便利です.
 さらに,現状では,まだ50mメッシュのデータのように,図名地図画面から矩形範囲を選択して変換できるまでにはなっていませんが,縦横複数の図名ファイルを指定して,接続できるツールによって1つのファイルに接続できます(本ソフトが低いバージョンの時に付いていた機能の復活です).そのうち,50mメッシュファイルと同様な操作でできるようにする予定です.


【重要】
 選択用の地図名表示と,海域で図幅が無い範囲も問題無く変換できるように,000000.MEM と 200K_Mesh.csv の2つのファイルが必要です.CD-ROM から HDD にコピーして作成される zumei フォルダーに,この2つのファイルをコピーして下さい.
 この2つのファイルのダウンロードは,以下のリンクを右クリックして「対象をファイルに保存」してください.

----------------
  000000.MEM ← 実際にダウンロードされるのは,”000000.txt”です.”000000.MEM”に名前を変更して保存して下さい.
  200K_Mesh.csv
----------------

 参考までに,データを置いたフォルダの構成は,以下のようになります.
    任意のフォルダー------+3036---+303650.MEM
       
      +3622---+362257.MEM
       
      +3623---+362306.MEM
      +362324.MEM
      +362327.MEM
     ・・・・・・・・・
      +362356.MEM
       
      +6842---+684200.MEM
     ・・・・・・・・・
      +684210.MEM
      zumei-+2623.txt
       +3036.txt
     ・・・・・・・・・
       +6842.txt
       000000.MEM  ←以下の2つのファイルを置くのを忘れずに!
       200K_Mesh.csv

MemConv for Windows の実行

 スタートメニューから MemConv for Windows を選択して実行します.

1.初期画面でのフォルダの指定

 実行すると,まず最初に出てくるのが,第1図のダイアログです.

第1図 起動直後のフォルダの指定ダイアログ

 まずは,ここでデータファイル関係のフォルダの指定をおこないます.

 初めて起動した時は,各フォルダの指定のテキストボックスは空白になっています.

 そこで,[変更...]ボタンを押すと,フォルダの選択ができるようになるので,そこで各フォルダを指定します.

 なお,『出力先:』については,実際にファイルを保存する際に,変更可能ですが,デフォルトで開くフォルダを指定しておきます.

第2図 [変更...]ボタンを押して当該のフォルダを指定する

 設定が終わって[OK]ボタンを押すと,しばらく各種の初期設定をおこなった後に,コンバーターの本体が起動します.

2.メニューの構成

 コンバータ本体の起動直後の画面は,第3図のようになっています.

第3図 コンバータの本体の起動直後の画面

 以下に,メニューの構成と各メニューの機能について,説明します.

    ファイル(F)
        フォルダの指定(F)
        ファイルの書き出し(S)
        終了(X)

    表示(V)
        図幅を画像表示(V)...

    ツール(V)
        オプション(O)
            海域のデータはオリジナル(-999.9)

2−1.フィルメニュー

第4図 ファイルメニューの構成

 ファイルメニューでは,第4図のように,フォルダの指定(F),ファイルの書き出し(S),終了(X) のサブメニューがあります.

    ・フォルダの指定(F):初期画面の「フォルダの指定」ダイアログが開きます.
    初期画面のときと同様,各フォルダの指定がおこなえます.
    ・ファイルの書き出し(S):このソフトウェアのメインの機能,変換したデータをファイルに書き出します.以下のように,「フォルダの指定」で指定したしたフォルダを表示してダイアログが出ますが,任意の場所に変更が可能です
    第5図 ファイルの書き出しのダイアログ画面

    ・終了(X):プログラムを終了します.
    終了時には,各種設定を保存します.設定は,Windowsフォルダに,memconv.ini として保存されます.

2−2.表示メニュー


第6図 表示メニュー

・図幅を画像表示(V)... クリックしてハイライトされている 25,000分の1 の図幅の地形をカラー陰影図で簡易表示します.
第7図 クリックしてハイライトした図幅の地形のカラー陰影図での簡易表示

  クリックしてハイライトされている 25,000分の1 の図幅の上で右クリックしても,同様に,地形をカラー陰影図で簡易表示します.
第8図 ハイライトされた図幅の上で右クリック

・地図名の再描画(R) 図幅名を再描画します.数値地図10mメッシュ(標高)のダウンロードをおこなう際に,XML2Grd でGRDファイルに変換しながらおこなうと,ダウンロードした図幅は,黒での表示に変わるので,どの範囲をダウンロードしたか,さらにどの図幅をダウンロードすべきかを確認できます.

第8-2図 数値地図10mファイルが無い場合には図葉名はグレー,ある場合には黒で表示されます.

2−3.ツールメニュー

第9図 ツールメニュー

 設定等のメニューですが,「グリッドデータ接続(C)...」,「数値地図10mメッシュファイルのダウンロード(D)...」そしてオプション設定.可能な設定は,「オプション→海域のデータはオリジナル(-999.9)」のみです.

・グリッドデータ接続(C)... 現在,本体では,数値地図10mメッシュ(標高)のファイルを50mメッシュファイルと同様に直接接続することはできません.
そこで,数値地図10mメッシュ(標高)をGRDファイルに変換した各図葉ファイルを接続するためにこのユーティリティを使用します.

【使用方法】
 第9−2図のようなダイアログが開きますので,接続する図葉数を指定して,個々のコンボボックスに対応する図葉ファイルを,参照ボタンを押してファイル選択ダイアログから選択するか,直接キーボードから入力します.
1回で接続できる図葉数は,最大,縦4葉,横3葉です.これ以上大きい範囲が必要な場合には,分割して結合し,さらにそれらを結合してください.
 なお,接続すべき隣り合う図葉ファイルのチェックはしていません.
第9-2図 グリッドデータ接合ダイアログ画面.接続する縦(行),横(列)の図葉数を決めて,コンボボックスに図名ファイルを,参照ボタンでファイル選択ダイアログもしくは手入力で指定します.

・数値地図10mメッシュファイルのダウンロード(D)... 数値地図10mメッシュ(標高)のXMLデータを入手するために,国土地理院の基盤地図情報ダウンロードサービスのページを開きます.


第9-3図 国土地理院の国土地理院の基盤地図情報ダウンロードサービスのページ.ページの一番下の[地図から選択(10m)]のボタンをクリックして,必要な図葉がいるをダウンロードします.

・海域のデータはオリジナル(-999.9) 数値地図のデータでは,海域は-999.9mとしてデータが入っています.本ユーティリティでは,デフォルトで-0.1mに変換して出力するようになっています.
 メニューをクリックすると,設定はオリジナルの”-999.9m”として出力されます.メニューの表示は,『海域のデータは-0.1m』に変わります.現在の設定状況は,書出データフレーム中の「海:0.1」または「海:-999.9」として表示されます.
また,第9図のように,この表示部分をクリックすることで,切り替えられます.


3.変換する図幅の選択と書き出し


 現状では,数値地図50mメッシュ(標高)のみに対応しています.数値地図10mメッシュ(標高)は,XML2Grd で図葉ファイルごとに変換してください.

 図幅データを変換するには,まず,変換したい図幅を選択して,書き出しをおこないます.

3−1.変換する図幅の選択

 変換する図幅を選択するには,変換したい図幅名をダブルクリックします.これで,1つ目の変換対象図幅が選択され,変換フレームのリストに登録されます.複数の矩形範囲を選択する場合の始点の図幅になります.1つでもこのまま変換対象として,変換ファイルを書き出しできます.

第10図 ダブルクリックで最初の1図幅を選択した状態

 複数選択するには,ダブルクリックで指定した始点の図幅を矩形のいずれかの頂点として,その対角線の頂点にあたる図幅を,シフトキーを押しながらクリックします.

第11図 シフト+クリックで矩形範囲の終点の図幅を選択した状態

 これで,矩形範囲の選択がおこなわれて,画面上ではハイライト表示され,変換フレームのリストに登録されます.


3−2.書き出しするメッシュサイズの設定

 書き出しする際には,メッシュサイズを変更できます.デフォルトでは50mメッシュということで,1図幅あたり200×200のメッシュデータになっていますが,用途に合わせて 100×100など,メッシュサイズを変更できます.

 メッシュサイズの変更は,書出データフレームの『間隔』のプルダウンメニューで選択して下さい.
 実際に書き出されるメッシュ数は,プルダウンメニューの下に表示されます.

3−3.選択した矩形範囲(もしくは1葉の)図幅データを変換して書き出しする

 書き出し(S)ボタン,もしくは ファイル(F)メニューのファイルの書き出し(S)をクリックします.
 名前を付けて保存のダイアログボックスが出るので,ファイル名を入力して[保存(S)]ボタンを押せば変換して書き出されます.

第12図 名前を付けて保存のダイアログボックス

4.その他の設定

4−1.選択地図画面の表示サイズの変更

 表示フレームのサイズのプルダウンメニューで表示サイズの変更ができます.広範囲に選択したい場合,表示サイズを縮小することで,スクロールしなくても,または大きくスクロールさせなくても選択できるようになります.
 ただし,表示サイズが50%以下になると,各図幅の図名は表示されません.

第13図 表示サイズを50%にした状態

MemConv for Windows ダウンロード

MemConv for Windows ver. 1.5.3 のダウンロード

 ダウンロード時に実行を指定するか,任意のフォルダーにダウンロードしてダウンロードした MemConv153.exe ファイルを実行して下さい.自己解凍後,自動的にセットアップが実行されます.

 MemConv for Windows ver. 1.5.3 のダウンロード(2.9MB)

更新履歴

    2009年06月09日緯度・経度方向に複数の20万区画にわたる図幅を選択した場合に,一番北側(最上段)の図幅がずれることがある不具合を修正.
    2009年05月02日ダウンロード・解凍後,XML2Grdによって変換した数値地図10mメッシュファイルの有無を図名地図画面上でわかるように,表示するようにした.
    本体では未対応の数値地図10mメッシュ(標高)ファイルの結合を,別途ツールによってできるようにした.
    国土地理院の数値地図10mメッシュファイルのダウンロードのページに飛べるようにした.
    2008年03月10日ZumeiConv1.00の作成.最近の地図CD−ROMでは図名ファイルの扱いが旧版とは異なることが判明したので,旧版形式の図名ファイルを作成するユーティリティを作成した.Special thanks to 國眼 定様.
    2007年12月10日version 1.2.09 を公開.図幅の画像表示をカラー陰影図にしました.
    2007年10月31日version 1.2.06 を公開.海面より低い標高のデータの扱いに間違いがあり,修正しました.
    2007年10月20日version 1.2.04 を公開.カーソルの下の図幅の緯度経度範囲をステータスバーに表示するようにした.
    出力ファイルを指定するダイアログでキャンセルボタンを押したときに異常終了するバグを修正.
    2007年10月17日version 1.2.02 を公開.VB6の制限によって広い範囲を選択した場合に変換出力できない不具合を修正.
    広い範囲の出力の際に出力ファイルのサイズを縮小するために,海域データを-0.1から-9に変更.
    2007年9月20日version 1.2.01 を公開
    2000年7月14日ベータ版を限定配布

連絡先:山形大学地域教育文化学部生活総合学科生活環境科学コース 川辺孝幸
E-Mail:kawabe@kescriv.kj.yamagata-u.ac.jp


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