壁紙テスト



この壁紙は,


クライミングリップル−

です.


 乱川の高水位敷(中水位敷?)にある木の茂みの下流の草むらで見られたクライミングリップルです.
 現在は,撮影地点付近の河床および高水位敷(中水位敷?)に堆積した石ころや砂を全部ならしてしまったために,残念ながら見ることができません.

 クライミングリップルは,カレントリップルの一種で,流れによってできた漣痕ですが,堆積物の供給が多くて堆積速度が速いためにできます.通常はリップルの背面(逆走斜面)は粒子が通過するか侵食されて,リップルの前面(順走斜面)に砂が堆積してフォアセットをつくります.運ばれてくる堆積物の量が多い場合には逆走斜面側にも粒子の堆積がおこり,リップル全体が積み上がりますが,前面のほうが堆積量が多いために,リップルの頂部は前進します.このようなことから,リップルの頂部を繋いだ線は,下から上へと前進しながら這い上がっていくように見えます.これがクライミングリップルです.

 観察地点では,洪水の時の速い流れによって浮いて運ばれてきた砂粒子が,上流側にある木の茂みで流速が落ちたために,下流側にどっどっと堆積したためにできたと考えられます.

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